訓練で本堂に向かって放水する消防団員=午前10時半ごろ、徳島市の丈六寺

 文化財防火デーの26日、徳島市の丈六寺で消防訓練があり、市消防署員や地元消防団員ら約50人が参加した。

 訓練は、丈六寺敷地内の茶室から出火し、本堂に延焼したとの想定で実施した。火事に気付いた豊田靖匡住職(69)が119番し、自主防災組織の会員らが文化財に見立てた段ボールを蔵から運び出し、バケツリレーで初期消火に当たった。その後、消防車や救急車8台が駆け付け、逃げ遅れた人を救助したり放水したりした。

 豊田住職は「いざというときには人命を優先させながら文化財を守るための初期消火ができるようにしたい」と話した。

 市消防局などは同日から2月1日まで、文化財に指定されている市内16カ所の寺社などへの立ち入り検査も行う。