徳島市の遠藤彰良市長は26日の定例記者会見で、市が2023年度の開館を目指す新ホールの建設候補地として、JR四国などが所有する徳島駅西側の平面駐車場を中心とした土地(寺島本町西1、4866平方メートル)と、閉館した市文化センター敷地(徳島町城内、4538平方メートル)、市立動物園跡地(中徳島町2、1万8879平方メートル)の3案で検討していくことを正式に発表した。今後、それぞれの候補地にホールを建設する場合の課題などを整理した上で、第三者による検討委員会を立ち上げ、選定作業を進めていく。

 市は新町西地区再開発事業の白紙撤回に伴い、事業の中核施設に位置付けられていた音楽・芸術ホールに代わる施設の検討を急いでいた。

 市長は、候補地に3カ所を挙げた理由として▽市中心部にあって交通アクセスが比較的良い▽文化センターと同程度の敷地面積がある-などを説明。「現時点で考えられるのは、この3カ所だった。できるだけ早く決めたいという思いはあるが、予算がかかる事業なので選定作業は慎重に進めたい」と述べた。検討委員会の発足時期や人数は未定とした。

 市有地以外で候補地となった徳島駅西側の土地について、市長は「昨年11月の有識者会議による(最寄り駅から徒歩圏内に建設すべきだという)提言を踏まえ、市職員から提案があった」と話し、「駅直結のホールができる可能性があり、周辺にはホテルも多い。利便性は高いと思う」と述べた。

 また市長は、徳島駅西側の土地を約85%所有するJR四国にもホール候補地にしたいとの意向を伝えていることを明らかにした。

 JR四国広報室(高松市)は「仮に(駅西側の土地に)ホール整備が決まった場合は、駅前のにぎわいづくりやJRをはじめとする公共交通機関の利用促進になる。駐車場の代替施設など解決すべき課題はあるが、可能な範囲で協力したい」と話した。