JA徳島厚生連が県南の中核病院として整備する「阿南医療センター」(阿南市宝田町)の開業は、当初予定の「2018年内」から遅れることが避けられない見通しとなった。27日、新病棟建設工事の3度目の一般競争入札が行われ、今回も不成立に終わったため。厚生連は「今後については新病棟の設計変更を含め、早急に対応を進める。県南地域の住民のため、できるだけ早く着工、完成させたい」としている。

 厚生連によると、入札会場には事前の図面閲覧や現地説明会に参加していた3社・共同事業体(JV)が訪れたものの、「(厚生連が公告していた)68億3千万円の予定価格に合わない」ことを理由に、いずれも辞退を申し出た。

 入札不調が3度も続くのは異例。東京五輪や東日本大震災の復興需要による人件費、資材価格の高騰などが要因とみられる。

 厚生連は過去2度の不調を踏まえ、16年12月5日に3度目の入札を公告。予定価格を事前公開したほか、実績のあるゼネコンだけではなく、JVにも門戸を開いて中堅企業も参加できるようにするなど、条件を緩和した。事前の説明会などには数社が参加していた。

 医療センターは先行着工する新病棟(6階建て)と、現在の阿南中央病院を活用する既存病棟(4階建て)で構成される。当初計画では新病棟は16年8月着工、18年3月完成を予定。新病棟の完成後に既存病棟を改修し、同年末までのセンター開業を見込んでいた。

 厚生連は今回の入札が成立した場合、既存病棟の改修工事の工期短縮などで「18年末開業は可能」としていた。しかし入札が不成立に終わり、これまで次の入札までに2~3カ月程度を要していることから、18年中の開業は非常に困難となった。