徳島大の留学生(右の2人)と英語で交流する徳島市立高の生徒=同校のみらい共創室

 徳島市立高校は、地域住民や大学、外国人らとの連携事業を手掛ける部署「みらい共創室」を開設した。生徒の考える力や英語力を養うさまざまな交流活動を企画し、地域づくりに貢献できる人材を育てるのが狙い。同校によると、校外連携のための専門部署を設けるのは、四国の高校で初めて。

 国が2020年度以降に導入する次期学習指導要領では、思考力や表現力の向上を重視し、高校と大学の教育接続を掲げている。同校はこれに対応し、これまで力を入れてきた生徒の研究活動や京都大と連携した講座、徳島大留学生との交流を発展させることにした。

 校舎1階に専用の部屋を設け、生駒佳也教諭がコーディネーターとして常駐するほか、教員5人が担当。授業や課外活動で取り組む交流事業を企画、運営する。部屋は卒業生や地域住民、留学生らに開放し、生徒との交流も促す。

 活動の第1弾として、20日、徳島大留学生との交流会を同校で開いた。生徒約350人とソロモンやマラウイなど12カ国の留学生15人が参加し、互いの国の文化について英語で話し合った。2年の山下真由さん(17)は「直接話すことで学ぶことが多かった。今後も交流の機会を多く設けてほしい」と期待した。

 3月21日には、元京都大総長の尾池和夫京都造形芸術大学長(地震学)を招き、南海トラフ巨大地震対策を考えるフォーラムを住民も交えて開く。このほか、徳島市と連携して観光振興や地域経済活性化といった課題について研究することや、台湾、ドイツ、米サギノー市の高校との交流も検討している。

 生駒教諭は「社会に開かれた学校の窓として、住民や大学生と共に地域の未来をつくる場にしたい」と意気込んでいる。