大量のスピーカーで組み上げられ、ツイッターで話題の鳥居のオブジェ=神山町下分

 神山町下分に大小のスピーカー300台を使った鳥居のオブジェがお目見えし、話題になっている。町とゆかりのある米国人作家のアイデアで、神山のエンジニアらが制作に協力した。完成後、短文投稿サイト・ツイッターで発信されると、2日間でリツイート(転載)が1万人を超えるなど、世界に反響が広がっている。

 鳥居のオブジェは高さ4メートル、幅4・8メートル。米国出身でドイツ在住のベノワ・マーブリーさん(64)が使われなくなったスピーカーを組み合わせた。「カラオケ鳥居」と呼ばれ、サテライトオフィス(SO)集積施設の神山バレーSOコンプレックス近くにある。

 特徴は実際に音が出る点。約4割が通電していて、訪れた人が近距離無線通信「ブルートゥース」で携帯音楽プレーヤーとつなぎ、好きな曲を聴いたり、マイクをつないでカラオケを楽しんだりできる。

 マーブリーさんは、妻が2013年に町の芸術家招聘事業「神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)」に参加したことから神山との縁が生まれ、訪れたこともある。15年、神戸で開かれた芸術祭「神戸ビエンナーレ」に「カラオケ鳥居」を出展。終了後に「壊すのは惜しい」と思っていたところ、状況を知ったKAIR実行委員会の住民が神山への“移住”を打診した。

 昨年12月下旬から住民やSOのエンジニアが作り直して組み上げた。完成した今年1月11日にSOのエンジニアがツイッターに投稿すると、「かっこいい」「美しい」「オーディオマニアの聖地になる」などのコメントと共にリツイートが相次いだ。

 マーブリーさんは「既にあるものに新しい技術を融合していきたい。鳥居は10年は神山に置きたい」と話している。