交通マナー向上に向けて啓発動画を撮影する警察官=松茂町の県警運転免許センター

 横断歩道を渡ろうとする歩行者がいたら、車は止まらなければならない-。道路交通法に定められたこのルールをドライバーに徹底してもらおうと、徳島県警が啓発用の動画を自主制作している。交通マナー向上に向けた取り組みの一環。完成した動画はDVDにして交通安全講習で流したり、事業所に配ったりして活用する。

 県警によると、県内では歩行者が横断歩道を渡ろうとしていても止まらずに通り過ぎてしまうドライバーが目に付き、県外出身者らに「徳島の交通マナーは悪い」と言われる一因となっている。

 このため啓発動画では、どういう場合に車は横断歩道の手前で止まったり、減速したりしないといけないのかを、運転免許センター(松茂町)のコースで実際に車を走らせて解説する。横断歩道が近いことを示す路上のひし形マークを説明するシーンなども挟み、20~30分程度にまとめることにしている。

 脚本、撮影、出演、編集の全てを警察官が担当している。18日には、運転免許センターで交通企画課の6人が屋外シーンの撮影に臨み、カメラ位置を変えながら同じシーンを複数回撮るなどのこだわりを見せた。

 担当者は「ルールが守られないのは、ルールを知らない県民が多いのも原因と考えられる。交通マナーを一つ一つ改善し、悲惨な事故を減らしたい」と話す。県警は2017年を「交通マナーアップ元年」と位置付け、県内ドライバーのマナー向上に取り組んでいる。