実在する県内企業をかたった架空のパーティーで、ビンゴ大会の景品購入費への協力を求める文書

 架空のパーティーの招待状を企業に郵送し、「ビンゴゲームの景品代」として電子マネーを要求する事案が徳島県内で相次いでいることが31日、徳島新聞の取材で分かった。県警には同日午後5時までに県内企業から7件の相談が寄せられた。県内で被害は確認されていないが、県警は新手の振り込め詐欺とみて注意するよう呼び掛けている。

 徳島市の設備工事会社には30日昼、県内の実在する製薬会社をかたった送り主からパーティーの招待状が封書で届いた。封書は28日付の兵庫県西宮市内の消印が押されていた。

 招待状はA4サイズの紙2枚で、「おもてなし女子隊プレゼンツ2017徳島・香川交流会&代表取締役サプライズ誕生記念パーティー」を、3月2日午後6時半から徳島市内のホテルで催すとしている。「実行委員長・蓮見恵那」の名前も記されていた。

 パーティーではビンゴゲーム大会を計画しているとして「豪華景品を用意したい。可能ならば3万円ほど協力してほしい」と要求。景品をインターネット通販大手アマゾンで準備するので、アマゾンの電子ギフト券(プリペイドカード式電子マネー)を購入し、指定のアドレスに送付するよう指示している。

 また、パーティーについて「サプライズで行うため、代表取締役には内密にお願いします」とことわっており、詐欺と見破られないための手口の巧妙さをうかがわせる。

 招待状を受け取った設備工事会社の社長が不審に思い、製薬会社の社長に確認したところ、詐欺だと分かった。

 県警捜査2課などによると、県内の製造業者など7社の名前で招待状が29日ごろから郵送されている。近畿圏では昨年12月ごろから、同様の招待状が「葉山ゆい」という女性の名前で郵送され、少なくとも数件の詐欺被害が確認されている。

 同課は「県内でも今後被害が出る恐れがある」とみて、送付元の特定を進める。