福祉避難所向けバージョンのHUGを体験する参加者=三好市池田町マチの県西部県民局三好庁舎

 県西部県民局が、災害時の避難所運営を図上で疑似体験する既存のカードゲームを独自に改良し、福祉避難所を対象にした新たなバージョンを考案した。高齢者や障害者ら災害弱者のスムーズな受け入れに役立てる。2日に三好市で開かれた研修会で初めて披露し、関係者が訓練に取り組んだ。

 改良したのは、静岡県が開発した避難所運営ゲーム(HUG)。HUGは、年齢や性別、家族構成、被災状況などを記した避難者のカードと、炊き出し場所の確保などといった対応を求めるカードがあり、それぞれのカードを読み上げて行動を考える仕組み。

 県西部県民局は、福祉避難所を想定し、「足が不自由な高齢者」「妊娠中で、2歳の子ども連れ」「一般避難所から聴覚障害者の受け入れ要請があった」といったカードを作り、組み込んだ。

 2日の研修会では、三好市池田町マチの県西部県民局三好庁舎で、自治体の防災担当者や福祉施設の職員ら約60人が8班に分かれてゲームを体験。カードを順番に読み上げ、避難者を空き部屋に受け入れたり、一般避難所へ誘導したりする判断を下し、福祉避難所に指定されている施設の平面図上にカードを配置していった。

 特別養護老人ホーム永楽荘(三好市)の前田孝樹施設長は「振り分けの判断に迷うケースも多く、非常に役立つ訓練」と話した。

 県西部県民局は今後、福祉避難所の指定を受けた施設などへの貸し出しができるよう準備を進める。