後藤さん(左端)と打ち合わせをしながら新作浄瑠璃の練習に励むあわ工芸座のメンバー=徳島市のふれあい健康館

 人形浄瑠璃座「あわ工芸座」が、阿波踊りを題材にした阿波人形浄瑠璃「蜂須賀公祭由来」を創作した。徳島市の徳島中央公園で4月9日に開かれる「蜂須賀まつり」に合わせ、徳島城博物館で披露する。メンバーは「踊る楽しさを感じてもらえるような公演にしたい」と稽古に励んでいる。

 「蜂須賀公-」は藍商人の佐太郎が主人公。藍の生産が増えたお礼にと、徳島藩の藩祖蜂須賀家政から完成したばかりの徳島城に招かれる。宴の最中、城を見物に来た領民が完成を祝ってにぎやかな音を奏でて踊り始めると、城内でも佐太郎らが踊り出すというストーリーで、阿波踊りの発祥を描いた。

 座長の後藤俊子さん=徳島市紺屋町=が台本を執筆し、語りの師匠の鶴澤友輔さん=同市中常三島町2=が作曲した。

 後藤さんは昨秋、蜂須賀公や徳島にちなんだ作品を作ろうと思い立ち、鶴澤さんに相談した。鶴澤さんは蜂須賀まつりの準備に関わっており「蜂須賀まつりに合わせて上演しては」と提案した。

 本番では語りを後藤さんが、三味線を鶴澤さんが担当する予定で、人形を遣う座員と共に昨年末から練習を重ねている。後藤さんは「阿波踊りが始まった当時の人々が感じていた踊る喜びなどを、楽しく表現できれば」と話している。

 蜂須賀まつりは徳島中央公園の鷲の門広場に設けたやぐらの周りで自由に阿波踊りを楽しんでもらうイベントで午後5時から開かれる。同座の公演は午後2時から。