昨年6月から火災が相次いだ養護老人ホーム敬寿荘の本館=3日、三好市井川町大佐古

 3日午前9時20分ごろ、三好市井川町大佐古の市養護老人ホーム敬寿荘(鉄筋コンクリート2階)の北館1階にある霊安室から出火。置かれていた衣類の一部を焼き、約15分後に職員が消火器で消し止めた。三好署は4日未明、老人ホーム臨時職員土井晃子容疑者(46)=三好市井川町御領田=を建造物等以外放火の疑いで逮捕した。敬寿荘の出火は昨年6月から相次いでおり、今回で4度目。署は過去の出火にも関与していないか調べている。

 逮捕容疑は、3日午前9時20分ごろ、霊安室に畳んで置かれていた入所者の衣類に何らかの方法で火を付けたとしている。

 捜査関係者らによると、霊安室がある北館に防犯カメラはなかったが、北館に向かう通路のカメラには出火時刻前後、土井容疑者しか映っていなかった。

 土井容疑者は調べに対し「やっていません」と容疑を否認している。

 市や署によると、霊安室は畳敷きで約20平方メートル。入所者が亡くなった際に一時的に遺体を安置する。普段は職員が洗濯した入所者の衣類などを仕分けるスペースとして使われており、施錠はしていなかった。施設の火災報知器が反応し、駆け付けた職員が消火に当たった。当時は入所者36人のうち34人が施設内にいたが、職員の誘導で隣接するデイサービスセンターに避難して無事だった。職員にもけがはなかった。

 施設では、昨年6月13日と9月7日、今年1月18日とぼやが相次いでいた。市は9月のぼやの後に防犯カメラを10カ所余りに設置した。

 市によると、土井容疑者は2016年4月から施設に勤務し、支援員として入所者の生活介助に当たっていた。