結成20年目を迎え、250回目の記念公演を行ったボランティアグループ「キューピット」=藍住町徳命のデイサービス・優

 県内の高齢者施設や病院で芸能ショーを披露しているボランティアグループ「キューピット」が、結成から20年目を迎えた。これまで月1回程度出向き、1月21日には藍住、板野両町内の施設で250回目の記念公演を開いた。家族と離れて生活を送る高齢者に楽しいひとときを提供してきたメンバーは「これからも幸せを運び続けたい」と決意を新たにしている。

 キューピットは1998年1月に結成。当時、両親や祖母の介護に追われていた猪原佐代子代表(64)=藍住町笠木=が「お世話になった病院や施設に恩返しをしよう」と思い立ち、カラオケ仲間8人に呼び掛けた。グループ名は「幸せを運ぶキューピット」にちなんで命名した。

 メンバーは徐々に増え、現在は徳島市や鳴門市などに在住する30~70代の約30人。

 藍住町徳命のデイサービス「優」で行われた250回記念公演では、利用者ら約80人が観覧した。ドレスや法被などを身に着けたメンバー13人が、歌謡曲や民謡を歌ったり、尺八の演奏、阿波踊りなどを披露したりした。「高校三年生」のカラオケに合わせて、セーラー服姿の男性メンバーが腹をちらちら見せるなどコミカルな演出もあり、大盛況だった。

 初めて見た川人昇さん(80)=吉野川市山川町久宗=は「とても楽しかった。こうした形で地域に貢献されて素晴らしいですね」と涙ながらに話した。

 この日は板野町那東のデイサービスセンター「はるかぜ」でも、メンバー10人が公演をした。
 猪原代表は「阿波踊りや尺八などそれぞれの道の達人が多く集まってくれたからこそ続けられた」と話している。