映画「段また段を成して」の一場面(全日本ろうあ連盟提供)

 今年創立70周年を迎える全日本ろうあ連盟の歴史を振り返る映画「段また段を成して」が11日と3月5日、徳島市の県立障がい者交流プラザで上映される。連盟が聴覚障害者への差別や偏見を打ち破ってきた闘争を描いたドキュメンタリーで、県聴覚障害者福祉協会が来場を呼び掛けている。

 60分、全編字幕付き。連盟が昨年制作し、倉野直紀理事が監督、脚本を担当した。1947年5月の発足から現在までの活動を、貴重な映像や証言で紹介する。

 70年代の民法には財産を他人が管理できる「準禁治産者」に聴覚・視覚障害者を含むとする規定があり、これに反発して国会への署名提出や参考人招致を経て79年の改正法成立にこぎつけるまでを描いている。

 このほか、運転免許取得試験で補聴器の使用が認められないことに異を唱えて68年に提訴し、73年に警察庁が補聴器使用を認める通達を出すまでの経緯や、手話を言語として規定する法整備を求める運動などに触れ、共に闘う仲間や組織の大切さを訴えている。

 昨年6月に徳島市のアスティとくしまで開かれた第64回全国ろうあ者大会での「ガンバローコール」の様子も収められている。

 協会は、県が昨年4月に「障がいのある人もない人も暮らしやすい徳島づくり条例」、三好市が昨年3月に手話言語条例を施行するなど、県内でも障害者の人権への意識が高まっているとして、より機運を盛り上げようと上映を企画した。

 両日とも午後1時から。一般500円、中学生以下無料。問い合わせは県聴覚障害者福祉協会<電088(631)1666>。