板東俘虜収容所でのベートーベン「第九交響曲」のアジア初演から、2018年で100周年になるのを前に、鳴門市がプレイベントとしてドイツ・リューネブルク市で行う「里帰り公演」の詳細が決まった。未定だったメイン公演(3月11日)の会場はロイファナ大学リューネブルクで、新たに完成した750人収容の音楽ホールのこけら落としとして行われる。

 公演で合唱パートをリードするソリスト4人は、各国の参加団体が推薦し、ソプラノは欧州で活躍する渡邉美智子さんが務める。アルトはトレーシー・バン・フリートさん(米国)、テノールは李想さん(中国)、バスはペーター・フェリックス・バウアーさん(ドイツ)に決まった。

 ソリストと共にステージに立つのは、日独米中の4カ国から参加する▽認定NPO法人鳴門「第九」を歌う会40人▽全日本「第九を歌う会」連合会80人▽香川県の合唱団30人▽中国・青島大のOB合唱団40人▽米ロサンゼルスの合唱団20人▽リュ市の合唱団40人-の計210人。

 3月13日にベートーベンの生家「ベートーベンハウス」(ボン市)で開くミニコンサートは、アルトのフリートさんと、ドイツ在住の日本人留学生3人が出演。「第九」の第4楽章を歌うほか、4人がそれぞれ歌曲を披露する。

 亀井俊明実行委員長(元鳴門市長)は合唱団に先立ってドイツ入り。7日に首都ベルリンの日本大使館で「鳴門の『第九』と国際交流」と題して講演し、板東俘虜収容所で培われた日独の友情などについて話す。