蔦監督(左端)を招いた奈良徳島県人会のイベント「徳島デー」。約300人の来場者でにぎわった=1月28日、奈良市内

 奈良県在住の徳島県出身者らでつくる奈良徳島県人会が、「徳島デー」と銘打った催しを開くなど、取り組みを活発化させている。会員の高齢化に危機感を抱いており、新たなイベントを企画することで注目度を高め、会員数の増加につなげる狙いだ。

 徳島デーは1月28日、奈良市のホテルで開いた。三好市出身の映画監督蔦哲一朗さん(32)を招き、祖父で池田高校野球部元監督の故蔦文也さんを取り上げたドキュメンタリー映画「蔦監督-高校野球を変えた男の真実」を上映。蔦さんのトークショーや徳島の物産販売も行った。

 会場には奈良県内外から約300人が集まり、盛況だった。県人会の本出良一事務局長(68)=奈良市=は「会場の都合で参加を断った人がいたほど。県人会への入会を希望する人もいた」と手応えを感じていた。

 県人会は昨年7月にも、土柱や剣山、祖谷渓といった県西部の観光名所を巡る1泊2日のツアーを実施した。旅行先を徳島にするのも、泊まりがけで行うのも初めて。17人が参加し、会員ではない人も数人いたという。

 2001年に発足した県人会は高齢化が進んでいる。会員は約500人いるものの、平均年齢は70歳を超え、総会出席者は100人に満たないことが多い。

 会員間には組織の先細りへの懸念が広がっており、「県人会の魅力を高め、徳島ファンを増やしていく取り組みが必要だ」として、新たなイベントを企画することにした。

 17年度以降も工夫を凝らしたイベントを催していく予定。中川三千男会長(78)=奈良市=は「徳島県出身者だけの会ではなく、徳島ファンが集い、楽しめるような集まりにしていきたい」と意気込んでいる。