本堂に展示されるスタール博士の資料=阿南市新野町の平等寺

 阿南市新野町の四国霊場22番札所・平等寺が、米国の人類学者フレデリック・スタール博士(1858~1933年)が四国遍路で同寺を訪れた際に残した資料4点を、26日から本堂に展示する。博士は文献に記録が残っている中で最も古い外国人遍路とされ、住民やお遍路さんに見てもらい、遍路文化の歴史に触れてもらう。

 1921年2月26日に寺を訪れたスタール博士が寺へ贈った直筆の書2点と、住民と記念撮影した写真、帰国後に住民との交流の様子を記した資料の和訳版の計4点を、本堂内の壁に飾る。いずれも一般公開は初めて。

 書には、英語で「南無大師遍照金剛」を意味する「To the honor of kobodaishi」などと書かれている。資料には、住民が花火を打ち上げてくれたり、地元のボーイスカウトが出発を見送ってくれたりして、手厚いもてなしを受けたことを回想している。

 資料は谷口真梁副住職(38)が2014年、本棚を整理していて見つけた。外国人遍路が近年増える中、約100年前から外国人と四国遍路につながりがあったことを知ってもらおうと、谷口副住職が展示することを企画。博士が寺を訪れた日に合わせて26日から公開することにした。毎日午前7時から午後5時まで自由に見学できる。

 谷口副住職は「当時から手厚いお接待がなされていたことを証明するもので、多くの人に遍路の歴史を味わってほしい」と話している。