吉野川市は、南海トラフ巨大地震発生時に県外から搬入される支援物資を一括管理し、迅速に仕分ける物流拠点施設を整備する。普段は消防団の訓練などに活用し、防災活動拠点の役割も担う。2017年度に用地を取得し、18年度以降の完成を目指す。17年度一般会計当初予算案に、土地購入費など5974万円を盛り込んだ。

 同市山川町春日の県道沿いの民有地(2640平方メートル)を購入し、倉庫(300平方メートル)や研修室を備える。大型トラックの乗り入れが可能で、支援物資の受け入れや、市内の避難所に届けるための積み込み作業が円滑にできるスペースを確保。がれきなど災害廃棄物の仮置き場にもなる。

 徳島中央広域連合西消防署の現庁舎と移転予定地にも近く、普段は、消防団の操法練習や自主防災組織の訓練に活用する。研修室は講習会場などに利用してもらい、地域防災力の向上や自主防災活動の担い手育成に役立てたい考えだ。

 吉野川市内では災害時の地域輸送拠点として、鴨島運動場(同市鴨島町)と川島体育館(同市川島町)の2カ所が指定されている。昨年4月の熊本地震では、避難所に必要な物資がスムーズに届かない事例が相次いだことを教訓に、受け入れ体制強化を検討していた。