徳島県議会2月定例会は22日午前、本会議を再開し、島田正人(明政会)西沢貴朗(自民県民会議)両氏が一般質問に立った。飯泉嘉門知事は、南海トラフ巨大地震に備えて高台移転した新しい県立海部病院(牟岐町中村)を5月8日に開院すると明らかにした。4月15日に完成記念式典を開く。

 西沢氏は、新海部病院の開院見通しや機能充実策を質問した。

 知事は、2015年6月から建設を進めてきた移転工事が完了したことを報告。新病院を「県南の命を守る拠点」と位置付けた上で「平時、災害時ともに切れ目なく安全安心の医療を提供できるよう取り組む」と述べた。

 新病院は、現病院から内陸へ約500メートルの高台(海抜15・6メートル)に移転。免震構造の鉄筋コンクリート6階建て延べ1万759平方メートルで、現病院の1・9倍の広さを確保。病床数は現在と同じ110床を設ける。総事業費は60億5千万円。

 屋上と立体駐車場にはヘリポートを設置。立体駐車場のヘリポートは災害時用で一度に多くの人や物資を運べる大型ヘリが発着できる。太陽光発電装置や自家発電機、貯水タンクも備えている。

 島田氏は、鉄道と道路双方を走れる車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」の営業運行を見据えた取り組みを尋ねた。

 知事は、20年の東京五輪までの運行開始を目指す方針を改めて強調。「17年度の早い段階で車両製作に携わる企業と設計から製作、維持管理などの包括的な協定を結びたい」と述べ、導入準備を急ぐ考えを示した。

 県は、16年度一般会計補正予算案など21件を追加提案した。