水銀朱の付いた石器が出土した竪穴住居跡を見学する参加者=阿南市加茂町の加茂宮ノ前遺跡

 弥生時代中期後半~古墳時代前期初期(1~3世紀)の赤色顔料の水銀朱(すいぎんしゅ)が付いた石器が出土した阿南市加茂町の加茂宮ノ前遺跡で25日、現地説明会があり、歴史ファンら約250人が古代のロマンに思いをはせた。

 県埋蔵文化財センターの担当者が、石器や原石が見つかった竪穴住居跡を案内した。「発見された住居の近くに水銀朱を作る工房があったと考えられる」と説明し、南西約5キロにある辰砂(しんしゃ)の採掘跡・若杉山遺跡(同市水井町)に関連した精製工房があった可能性を指摘した。

 出土した石器や原石の展示ブースもあり、来場者はカメラで写真を撮ったり、のぞき込んだりしていた。

 大学で考古学を学んでいる徳島大総合科学部3年の宮本椋太さん(21)=吉野川市山川町春日=は「当時の人々の暮らしぶりを身近に感じることができてわくわくした」と話した。