板野町に贈呈した8枚の絵の前に立つ和田さん。各地に贈った絵はこれで104枚になった=同町役場

 趣味で油絵を描いている板野町大寺の無職和田寿子さん(77)が2001年から、県内の施設や企業などに油絵を贈る活動を続けており、21日、同町に8枚を寄贈して累計100枚を超えた。今後も継続する考えで、80歳を目前にした今も創作意欲は尽きない。

 徳島市出身の和田さんは、食品製造会社を経営するなどした後、1999年から徳島新聞カルチャーセンターの油絵講座に通い始めた。2002年の放美展で初めて入選、同展や県展などで入選を重ねてきた。

 寄贈は01年、知人から「絵が欲しい」と言われたのがきっかけ。その後も希望者に譲ってきたが、05年、家族が入院していた小松島市の病院から依頼を受けて贈ったところ、大変喜んでくれたため、知人らを通じて贈呈先を探し始めた。

 これまで贈ったのは、徳島市など県内7市町や6府県の公共施設、病院、企業、個人など計約100カ所。作品の多くはF50号(縦117センチ、横91センチ)で、主に阿波踊りを描いている。踊り子を躍動感いっぱいに描いた作品は迫力満点で、今では依頼が舞い込むことも多い。

 和田さんは、4年前に板野町に転居したこともあり、以前から町側に寄贈を打診していた。21日に町役場で贈呈式があり、和田さんは「未熟な絵ですが、どうかお納めください」と述べた。8枚は町内の3幼稚園と3小学校、1中学校、町役場に飾られる。

 贈呈した絵画は104枚目になった。和田さんは「人生いろいろあったが、趣味を楽しめる今が一番幸せ。80歳になったら自叙伝を出したい」と力を込めた。