牧田久被告

 昨年5月に美馬市美馬町の国道の三頭トンネルで居眠りをしてワゴン車を運転し、対向の軽乗用車と衝突して5人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)罪に問われた前美馬市長の牧田久被告(75)=同市美馬町柿木、無職=の初公判が27日、徳島地裁(坂本好司裁判長)であった。牧田被告は起訴内容を「相違ございません」と認めた上で「大変な事故を起こして本当に申し訳なく思っています」と謝罪した。

 検察側は冒頭陳述で「時速50~60キロで三頭トンネルを進行中、眠気を感じたが自宅が近いので居眠りはしないと軽く考え、運転を中止しなかった」と指摘。実況見分の結果、事故を起こすまでに車を止めて休憩できる場所が複数箇所あったことを明かした。

 起訴状などによると、牧田被告は昨年5月5日午後4時14分ごろ、同市美馬町上野田ノ井の三頭トンネルでワゴン車を運転中に居眠り状態に陥り、中央車線をはみ出して対向の軽乗用車と正面衝突した。軽乗用車に乗っていた70代の男女4人=いずれも高松市=のうち男女3人を死亡させ、女性1人に6カ月の重傷を負わせたほか、ワゴン車に同乗していた70代の妻にも2カ月の重傷を負わせたとしている。

 牧田被告自身も重傷を負い、事故の責任を取って昨年5月16日付で市長を辞職した。

 事故は、牧田被告が帰省していた長男家族を高松空港まで送った帰りに起こった。

 4月13日に次回公判が開かれ結審する予定。