丹精込めて育てた花に、水やりをする高島さん=阿南市の宝田公民館

 阿南市宝田町の宝田公民館の花の世話を、近くに住む高島朋子さん(73)が15年間続けている。暑い日も寒い日も毎朝休まずに手入れしており、この間、花が枯れたことはない。パンジー、ヒマワリ、コスモス、ゼラニウムなど四季折々の花々が、一年を通して来館者を楽しませている。

 高島さんは毎日午前7時20分ごろから1時間程度、公民館の敷地内に植わった花に向き合う。玄関周辺や建物沿いなどに置かれた約50個のプランターに水をやったり、枯れた花びらや葉を摘んだりして、丹精込めて育てている。

 これらの花はホームセンターで買い求めたり、友人からもらったりした苗を、自宅である程度まで育ててから公民館に移し替える。「花の一つ一つに愛着があるんです」と高島さん。春まだ早いこの時季、プランターを飾るのはハボタン、シクラメン、クリスマスローズなどだ。

 高島さんは、公民館近くの宝田幼稚園の元用務員だ。通勤時に通り掛かる公民館に、花が少なかったことから「色とりどりの花を植えて、住民に気持ちよく利用してもらいたい」と一念発起。働いていた2002年に活動を始めた。

 宝田公民館の石井健一郎館長は「きれいに咲き誇る花が、人々を明るい気持ちにさせてくれている。地域のみんなが感謝の気持ちでいっぱい」と話す。

 80歳まで花の世話を続けることが当面の目標という高島さん。「地元に恩返しをしたいとの一心で花を育ててきた。花を見て和んでいる人たちの姿を見るのが生きがい」と話している。