[上]阿波銀行の会社説明会でグループワークに取り組む学生=あわぎんホール[下]県中小企業家同友会の会員企業20社による合同企業説明会=アスティとくしま

 来春卒業予定の大学3年生らに対する会社説明会が解禁された1日、徳島県内でも就職活動が本格的に始まった。人手不足が深刻化する中、新卒者の採用は学生優位の売り手市場となっており、県内の主要企業は自社のアピールに懸命だ。電通新入社員の過労自殺問題を受け、学生からは「働きやすい会社を選びたい」といった声も聞かれた。

 解禁初日の説明会は阿波銀行(徳島市)が同市のあわぎんホールで開催。県中小企業家同友会も同市のアスティとくしまで、会員企業合同で行った。

 阿波銀の説明会には県内外の50人が参加。会社概要を聞いた後、「働くことの魅力」をテーマにグループワークに取り組んだり、4月に入行する内定者から就職活動のアドバイスを受けたりした。

 阿波銀の伊藤浩昭経営統括部部付部長は「共に地方創生に取り組み、徳島の活性化に貢献しようと呼び掛けていきたい」と話した。

 県中小企業家同友会の説明会には建設業や住宅・不動産業、サービス業など20社がブースを設け、約40人が参加した。各社の採用担当者は事業内容、求める人材についてパンフレットやPR画像を通じて紹介。学生は入社後の勤務スケジュール、福利厚生などを熱心に質問していた。

 徳島大大学院の男子学生(24)は電通の問題を踏まえ「男性の育休取得や時短勤務などに取り組んでいる会社に魅力を感じる。新生活をイメージするためにも制度や社風に注目している」と話した。

 県内では今後も主要企業を中心に説明会が開かれる予定。四国化工機(北島町)は3月中に県内外で行われる合同企業説明会に4回参加する。総務・人事部の楠一副部長は「売り手市場で訪れる学生は減少が見込まれる。丁寧な説明を心掛け、能力や適性を的確に見いだして採用につなげたい」と話した。

 採用日程は昨年と同じで、面接などの選考活動が6月1日に解禁される。内定の解禁は10月1日。