上板町は、藍染体験などができる観光施設「技の館」(同町泉谷)に、藍栽培の過程が見学できるガラスハウスを設ける。屋根の上には星空を観測するためのデッキを新たに造る。大人向けの学習の場として4月に開校する「とくしま上板熱中小学校」の授業で活用するとともに来館者を呼び込みたい考えだ。

 ガラスハウスは、館の南東側の隣接地に2棟を建設する。1棟(約30平方メートル)は自動制御機能を備えた暖房を設置し、年間を通じて藍栽培に取り組む。もう1棟(約80平方メートル)は、収穫した藍の葉を刻んで乾燥させる「藍こなし」の作業を行う。藍の葉を発酵させるための約20平方メートルの「寝床」も新たに建てる。

 デッキは、約300平方メートルで約100人を収容でき、中庭から階段で上れるようにする。このほか、雨漏り対策のため屋根の修繕を行う。2017年度中に整備を終える予定。

 技の館は、上板、板野、旧土成の3町が取り組む「あさんライブミュージアム」の関連施設として1998年に開館した。しかし、2009年には一時休館するなど来館者数が低迷しており、七条明町長が熱中小学校の開校に合わせて活用する方針を打ち出していた。

 事業費は1億2千万円で、このうち半額を国の「地方創生拠点整備交付金」で賄う。2日に開会した町議会3月定例会に、事業予算を盛り込んだ2016年度一般会計補正予算を提案。議員1人が「負の遺産になるだけだ」などとして反対したが、賛成多数で可決された。