阿波市に滞在し、移住促進PRパンフレットを作る若手デザイン集団「TSUGI」(同社提供)

 阿波市観光協会は、眼鏡フレームの生産地・福井県鯖江市で活躍する若手デザイン集団「TSUGI(ツギ)」を招き、移住促進PRパンフレットを作成してもらう。現地にじっくりと滞在し、住民とも交流することで、移住希望者の関心を引くパンフに仕上げたい考えだ。「デザイナー・イン・レジデンス」と銘打ち、ともに移住者で市観光協会職員の濱佐知さん(36)=吉野川市=と、建築士の高橋利明さん(35)=阿波市=が企画した。

 ツギは、デザイナーや職人ら若手クリエイター6人でつくる合同会社。眼鏡フレームをはじめ、漆器や繊維など地場産業が根付く鯖江市に魅せられ、全員が大阪から移住した。地元企業のブランド戦略を手掛けるほか、メガネ素材用の樹脂を使ったアクセサリー生産なども展開している。

 メンバーのうち新山直広代表(31)ら5人が、20日から9日間程度、阿波市に滞在する予定。農業の現場を見たり、住民や移住者の意見を聞いたりしながら、パンフの構想を練る。滞在中は、市観光協会が「移住お試し物件」に活用している故・三木武夫元首相の生家別邸(同市土成町)に宿泊する。

 初日には交流会があり、新山代表が「デザインでつながるマチと移住」と題して講演する。野菜や小麦など市産食材の料理を味わいながら、住民と親睦を深める。

 市観光協会の移住交流促進事業の一環として、濱さんらが企画。「単に委託するのではなく、移住者の気持ちが分かるクリエイターに、地域と関わりながら作ってもらおう」と高橋さんが親交のあるツギに依頼した。

 新山代表は「自分たちも移住経験者なので、外からの目線で地域の良さを伝えられるのが強み。阿波市ならではの魅力を前面に押し出し、興味を持ってもらえるものにしたい」と話している。

 完成したパンフは、都内の県移住相談センターや県内の観光施設などで配布する。交流会参加などの問い合わせは市観光協会<電0883(35)4211>。