阿佐東線(海陽町―高知県東洋町)を運営する阿佐海岸鉄道(社長・前田惠海陽町長)が、経営責任者の役員を初めて募集している。鉄路と道路の両方を走行できる車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」の導入を踏まえた新たな経営戦略を練るため、長期的に経営に携わる責任者が必要と判断した。

 阿佐海岸鉄道は2020年までにDMVを導入することを目指しており、経営責任者はDMV導入後の経営計画策定を担う。1992年の開業以来赤字が続いている同社の経営改善にも取り組む。50代の管理職などの経験者を1人採用する予定で、役員報酬は480万円。入社は5月1日。

 同社の役職員は社長を除いて14人。このうち、経営戦略の立案などに携わっている専務と総務部長の2人はJR四国からの出向者で、数年ごとに異動の可能性がある。このため、新たに募集・採用する経営責任者に長期的に経営戦略を練る業務を担当してもらうという。

 同社は、応募者に望ましい条件として▽管理職や部門リーダーの経験がある▽書類作成のため基本的なパソコン操作ができる―などを挙げている。

 最大の出資者の徳島県が7日まで、転職支援・人材紹介会社8社を通じて募集しており、同日以降に書類選考や面接を行う。採用に関する問い合わせは県次世代交通課<電088(621)2127>。