トラック輸送のため自転車を積み込む運転手=2017年10月1日、兵庫県南あわじ市

 鳴門、兵庫県南あわじ、香川県東かがわの3市が整備しているサイクリングロードのうち、自転車で通行できない大鳴門橋で昨年10月から実施している自転車のトラック輸送の利用者数が、1月までの4カ月間で延べ52人にとどまったことが分かった。このままでは大鳴門橋部分がネックとなってサイクリングロード全体の利用が伸びない可能性もあり、鳴門市などはPRや環境整備に力を注ぐ。

 鳴門市戦略企画課によると、トラック輸送は土日祝日に1日3往復している。利用者数は10月が22人、11月が19人、12月は3人、1月は8人だった。利用があったのは計16日間だけで、12月は3日間、1月は4日間だった。利用は事前予約が必要で、予約がない日は運休している。

 市は利用が低調の理由について▽周知不足▽冬場はサイクリストの動きが活発でない▽天候不良が目立った―ことを挙げた。

 利用増に向けて市は、南あわじ市と共に制作したPR動画を活用するなどして呼び掛ける。自転車の駐輪や空気入れができる「サイクルスポット」として、近く市内の飲食店やコンビニなど約20カ所を選ぶ。整備や休憩ができる「サイクルステーション」を、秋頃にボートレース鳴門の敷地内に設ける。

 同課は「暖かくなる春先に向けて、周知と環境整備に力を入れていく」としている。

 トラック輸送は、淡路交通が運行しているバスに合わせて運び、人はバスに乗って移動する。2日前までの予約が必要。

 大鳴門橋については、徳島県と兵庫県が新年度から、橋の下部空間を利用したサイクリングロードを設ける方向で検討を始めることにしているが、完成時期などは未定。

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 鳴門の発着点、3日から変更

 トラック輸送区間の鳴門市側の発着点が、3日から変更される。

 新しい発着点は同市撫養町大桑島の小鳴門橋バス停、自転車の受け渡し場所は近くのボートレース鳴門駐車場にそれぞれ変わる。2月まではいずれも同市鳴門町土佐泊浦の黒山バス停留所だった。南あわじ市側は変わらず、バスの乗降、自転車の受け渡しともに高速バス停留所「陸の港西淡」。

 輸送費は1台500円のままだが、バス運賃は80円増の880円となる。