卵を温めるコウノトリの雄=2日午後3時50分ごろ、鳴門市大麻町

 鳴門市大麻町で3年連続で産卵したコウノトリのペアが、電柱の上の巣で交互に卵を温めている。県によると、ふ化は昨年より10日ほど早い10~13日とみられる。

 2日午後は、雄が巣に座り込んで抱卵し、時折、立ち上がってくちばしで卵を転がす「転卵」の行動を見せた。同5時40分ごろ、巣に戻った雌と交代し、餌を捕るために飛び立った。

 県などでつくるコウノトリ定着推進連絡協議会は、ペアが2月6日までに初卵を産み、同8日から本格的な抱卵を始めたと推定している。産卵数は分かっていない。ふ化は本格的な抱卵から30~33日後とされ、ひなが誕生すれば2年連続となる。

 ペアを観察していた真名野孝教さん(89)、賀代子さん(86)夫妻=同市大麻町板東=は「昨年の経験があるので無事にひなを育ててくれるだろう。見守りながら、うれしいニュースを待ちたい」と話した。

 ペアは、2016年は繁殖に失敗したが、昨年は国内で野生種が絶滅した1971年以降、兵庫県豊岡市とその周辺地域以外では初めての野外繁殖となった。