和太鼓演奏を披露する「太鼓の楽校」のメンバー。東京五輪・パラリンピックの開会式行事参加を求めて活動する=昨年12月、吉野川市鴨島町の鴨島公民館

 和太鼓の魅力を伝えようと活動している吉野川市のNPO法人「太鼓の楽校(がっこう)」が、2020年の東京五輪・パラリンピックの開会式行事で、全国の障害者ら1500人規模の和太鼓演奏を実現させるためのプロジェクトを進めている。国や都の五輪・パラ関係機関への要望を始めており、実現に向けてPRを続ける。

 プロジェクト名は「こころと心をつむぐ祭音(まつりね)」(仮称)。計画では、大会のメインスタジアムとなる新国立競技場を舞台に、各都道府県の障害者500人を含む1500人が東京都の三宅島に伝わる和太鼓「三宅太鼓」を演奏し、大会を盛り上げるという趣向だ。

 きっかけは、16年夏のリオデジャネイロ五輪の開会式をテレビで見たメンバーの1人が「この舞台で太鼓をたたきたい」と言ったこと。夢をかなえようと太鼓の楽校の中西渉理事長(58)=同市鴨島町知恵島=が、三宅太鼓の伝承活動に取り組む「三宅島芸能同志会」と連携して動き始めた。

 実現に向け、昨年8月に都の大会準備局などに企画書を提出。各種公演の際にも積極的にPRしているほか、三宅太鼓の練習にも励んでいる。パラ開会式や、日本の文化を発信する東京五輪関連イベントの出演にも期待を寄せる。

 中西理事長は「和太鼓演奏を通じて全国、世界の人たちとつながりたい。思いはかなうと信じ、前向きに活動する」と力を込める。

 楽校は11年に結成し、年60回ほどの公演を行っている。市内外の小学生から70代までの約50人が所属し、障害のあるメンバーもいる。

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 太鼓の楽校は演奏環境充実のため、太鼓の購入資金を募っている。31日まで。問い合わせは中西理事長<電090(3789)5719>。