鳴門の渦潮をモチーフにした新作のイメージ写真(©teamLab,courtesy Ikkan Art Gallery,Martin Browne Contemporary and Pace Gallery)

 徳島市出身の猪子寿之代表率いるIT会社チームラボ(東京)が、オーストラリア・メルボルンのビクトリア国立美術館(NGV)で開催中の現代アートとデザインの国際展「NGVトリエンナーレ」に、鳴門の渦潮をモチーフにした新作のデジタルインスタレーション(空間芸術)を出品している。チームラボは阿波踊りに関する作品を数多く制作しているが、渦潮をモチーフに取り上げたのは初めて。

 作品は「Moving Creates Vortices and Vortices Create Movement」。人が動くと周辺の床面に渦が発生し、空間内にいる人々の動きの影響を受けて変化し続ける。

 NGVトリエンナーレは今回が初開催で、32カ国から100組以上のアーティストが参加。チームラボは招待作家として、NGVの依頼を受けて制作した。作品は現地でも大きな驚きを持って受け止められ、注目を集めているという。

 トリエンナーレ会期中の4月15日まで展示。閉幕後は、オセアニア有数のコレクションで知られるNGVに永久収蔵される。

 猪子代表は「島や複雑な地形によって生まれた渦潮が、海を豊かにする。同じように、人間社会も多様な人が多様な動きをすることで、豊かになってほしいとの思いを込めた」と話している。