ランニングやウオーキングを楽しむ視覚障害者と伴走者=徳島市の徳島中央公園

 徳島県内の市民ランナーが、視覚障害者と一緒に走る「伴走ランナー」のボランティア団体「阿波を共に走る会」を結成した。野外で活動する機会の少ない視覚障害者に、安心して体を動かしてもらうのが目的。参加者は運動不足解消やとくしまマラソン出場といった目標を胸に、徳島市の徳島中央公園で共に汗を流している。

 マラソン愛好者の笠井省宜(よしのり)会長(52)=小松島市小松島町北浜=が大阪で働いていた昨冬、大阪の伴走ランナーグループの活動に参加。昨春に帰県したのを機に、徳島でもグループをつくろうとランナー仲間らに声を掛けた。

 メンバーは現在、市民ランナー約20人と視覚障害者約10人。毎月第1日曜に徳島中央公園に集まり、「伴走」「視覚障害」と記されたゼッケンを着用して2時間程度走ったり歩いたりしている。

 2人1組で約1メートルのロープの輪っかを握り、伴走者は視覚障害者に歩幅を合わせ、絶えず声を掛けて曲がる方向や段差などの情報を伝える。景色を説明したり雑談したりもする。

 視力がほとんどない望月健太郎さん(37)=徳島市沖浜町栄開、徳島視覚支援学校教諭=は2年前に走り始めたが、会ができるまでは徳島市の県立障がい者交流プラザのルームランナーで練習していた。「外で走れて本当にうれしい。風を感じることができるし、何より仲間と走るのは気持ちがいい」と練習を楽しみにしている。

 笠井会長は「伴走は難しいが、慣れたら一人で走るのが物足りなくなる。仲間で走ると楽しさは何倍にもなる。それが人の役に立つなら最高」と話し、参加者を募っている。問い合わせは笠井会長<電070(4317)7591>。