農場HACCPの認証書を手にする鎌田代表=阿波市阿波町中長峯

 黒毛和牛の繁殖から肥育までを一貫して手掛けている農事組合法人「長峯肉牛生産組合」(阿波市阿波町中長峯)が、農場の衛生管理が適切に行われていることを示す「農場HACCP(ハサップ)」の認証を県内で初めて取得した。出荷する肉用牛のブランド力向上や販路開拓に生かす。

 認証機関の公益社団法人中央畜産会(東京)が2017年11月から18年1月にかけ、組合が提出した申請書類や農場を審査。組合は、畜産物の管理手順の文書化をはじめ、施設の衛生管理状況、作業員への教育・訓練など、多岐にわたる認証基準をクリアし、2月2日付で認証された。

 鎌田一久代表は「100%の安全安心をアピールできる。将来的に輸出やブランドの立ち上げを検討したい」と話している。

 農林水産省は畜産物の安全性を高めるため、09年に農場HACCPの認証基準を設け、11年に認証をスタートさせた。取得すると、農場の信頼性や従業員の衛生意識の向上が期待できるほか、国際的な取引で重視される、安全性に関する生産管理の国際規格「グローバルGAP」が取得しやすくなるという。

 これまでに認証を受けた農場は全国で肉用牛23、乳用牛16、養豚75、養鶏(採卵)39、同(肉用)2の計155場。