4月に東南アジアに向けた外洋航海に挑戦する近藤さん=徳島市のケンチョピア

 徳島西署不動本町駐在所の近藤祥司警部補(60)が4月21日、ヨットでの東南アジア航海に挑戦するため、徳島市の県庁前ヨットハーバー・ケンチョピアを出航する。3月末に定年退職し、長年の夢だった外洋航海を実現させる。フィリピンが目標だが、太平洋をさらに南下し、オーストラリア行きも見据える。「寄港する国の人との出会いを大切にしたい」と話している。

 近藤さんが乗り込むのは、自身3隻目となるヨット「マハリン3」(9・8メートル)。ケンチョピアを出て、台湾、フィリピンに向かう。その後、マレーシアやインドネシア、フィジー、オーストラリアへと航海を続ける予定で、帰国時期は決めていない。

 近藤さんとヨットをつないだのは、1995年にヨットで世界一周を果たした溝田正行さん(69)=阿南市宝田町。牟岐署員だった87年、溝田さんが営んでいた同市内のダイビングショップを訪ねたのがきっかけで、ヨットの魅力を教わるようになった。

 2002年には全長7・6メートルのヨットを初めて購入。休暇を利用し、牟岐町の牟岐大島や和歌山県那智勝浦町、大分県別府市の沿岸部などでセールを操り、経験を積んできた。

 今回の外洋航海には、師と仰ぐ溝田さんもフィリピンまで同乗する。近藤さんは出航を控え、ヨットといかりを結ぶロープを鎖に取り換えたり、太陽光発電装置を取り付けたりと、長距離航行に必要な準備を進めている。

 近藤さんは「不安な面もあるが未知の世界が見られるという楽しみの方が大きい。無理をせず事故のないように航海したい」と笑みを浮かべた。