南海地震の史料に見入る来館者=海陽町四方原の町立博物館

 過去に徳島県を襲った南海地震や津波について書かれた史料を展示する企画展「記録資料に見る南海地震」が海陽町四方原の町立博物館で開かれている。18日まで。

 1361~1946年に県沿岸部を津波が襲った康安、安政、昭和地震などについて記録した古文書や報告書、写真など約60点を展示。同館や県立文書館、海部郡の町教育委員会などが所蔵している史料が並ぶ。各地震の発生時期や規模、被害の内容などを解説するパネルもある。

 昭和地震で被災した自治体が県に復興資金の貸与を求める文書をまとめた「起債許可書」(1946年)には、旧浅川村(現海陽町浅川地区)など15市町村から申請があったと報告されている。浅川村からの申請書には「約8割の住家屋が全壊した」と書かれており、当時の甚大な被害状況がうかがえる。

 同町若松の農業溜島聰明さん(83)は「津波が多くの命を奪ったことが分かる。ずっと語り継がなければならない」と話した。