[上]製作が進むツリーハウス。未完成のため普段は立ち入り禁止[下]庭園づくりに取り組む未来会議のメンバーや学生=いずれも阿波市阿波町伊沢田

 阿波市阿波町伊沢田の田園地帯にある森で、住民有志がツリーハウスのある子ども向けの庭園「キッズガーデン」づくりを進めている。元々あった小さな更地に住民が苗木を植えて育んできた憩いの場は、大人から子どもまで楽しめるにぎわいの場に生まれ変わろうとしている。

 取り組んでいるのは地元の住民有志や商店主らでつくるグループ「まちづくり未来会議」。造園業の桑原敬さん(63)=阿波町小倉=が中心になって庭園やツリーハウスづくりを進めている。

 メンバーによると、この森は桑原さんを含む別の住民グループや旧阿波町が、ビオトープ(生物の生息空間)づくりの一環で整備した。2000年春、ショッピングプラザアワーズ北側で店が借りている駐車場用の民有地約1600平方メートルの一部に、ケヤキやクヌギなどの苗木や5~6メートルの成木計150本以上を植え、その後も手入れを続けながら木々の成長を見守ってきた。

 ツリーハウスは、約15メートルに育ったケヤキを生かし、屋根までの高さが地上10メートルほどの2階建て構造で製作中。桑原さんが設計を手掛け、16年夏から桑原さんやメンバーが休日を利用して作業している。ササぶきの屋根は徳島大の学生ボランティアが協力した。

 未完成のため、ツリーハウス付近は立ち入り禁止だが、催しなどに合わせて不定期に開放し、大人の見守りのもとで子どもたちが遊んでいる。

 森の外れに設けるキッズガーデンは、北欧をイメージした花壇や木小屋などを設置する予定。18年1月から本格的な作業を始めた。桑原さんが本業の合間で土地を整地したり小屋を建てたりしている。2月18日には徳島大の学生も協力して庭園内に設けるキッチンガーデンの腐葉土作りに取り組んだ。

 未来会議は、将来的にこの場所を中心に子どもから高齢者まで楽しめる催しなどを開き、地域活性化につなげたい考え。桑原さんは「完成時期は分からないが、将来の子どもたちのためでもあり、自分の夢やロマン、老後の楽しみになれば」と、作業に汗を流している。