天野准教授の話に聞き入る来場者=藍住町役場

 戦国武将・三好氏の居城跡とみられている藍住町勝瑞の国指定史跡・勝瑞城館跡に関わる調査成果などを発表する「勝瑞城シンポジウム」(町教委主催)が10日、藍住町役場であり、約200人が参加した。

 天理大文学部歴史文化学科の天野忠幸准教授(日本中世史)が「阿波三好家と三好本宗家」と題して講演。徳島ゆかりの戦国武将三好長慶(1522~64年)が三好本宗家として畿内を支配し、弟の実休(26~62年)に四国と河内(大阪府東部)の南部を支配させたことなどを説明。「車の両輪のように互いに支え合うことで領国を拡大した」と話した。

 大阪府の高槻市立しろあと歴史館の中西裕樹館長は「三好本宗家と畿内の城」の演題で解説した。阿波三好家が平地の勝瑞城館を拠点としたのに対し、長慶ら三好本宗家は台地や山の上にあった山城を選んだことなどを挙げ、両家の居城の違いを示した。

 摂河泉地域文化研究所(大阪府大東市)の小林義孝理事ら4人によるパネル討論もあった。