運休が続く太龍寺ロープウェイ=阿南市加茂町

 阿南市加茂町竜山の太龍寺ロープウェイ山頂駅付近で10日、設備の点検作業をしていた男性従業員が亡くなった事故を受け、運営する四国ケーブル(高松市)は12日からロープウエーの運行を休止した。四国運輸局から再発防止策を報告するよう求められており、運行再開の見通しは立っていない。

 同社によると、四国運輸局が12日に現地調査を実施。男性従業員が事故当時していた作業内容や現場の状況などを聞き取り、再発防止策を文書で報告するよう求めた。

 ロープウエーは四国霊場21番札所・太龍寺と那賀町の道の駅鷲の里を結び、他の手段で同寺へ行くには山道を歩くしかない。同社は20、22番札所に運休を知らせる貼り紙をした。担当者は「ご迷惑をお掛けするが、安全運行のため再発防止策が受理されてから再開したい」としている。

 事故は10日午前11時半ごろ、一人で作業をしていた男性従業員が倒れているのが見つかり、腰の骨折などによる失血で死亡。運行中のロープウエー2台が停止し、乗客乗員8人が約50分間、ゴンドラに閉じ込められた。阿南署が労災事故とみて原因を調べている。