誕生したひなに餌を与えるための行動をする親鳥=鳴門市大麻町(コウノトリ定着推進連絡協議会の動画から)

 徳島県内の官民でつくるコウノトリ定着推進連絡協議会は14日、鳴門市大麻町でコウノトリのひなが誕生したと発表した。同一のペアによる2年連続の繁殖で、今年、全国で最も早い野外繁殖となった。ひなの姿は確認されておらず、数も分かっていない。野外の個体が巣立つのはふ化後68日とされ、5月中旬の見込み。

 協議会は、巣の東側に設置している観察カメラの映像を分析。14日午前7時20分ごろの映像で、親鳥がひなに食べさせるために餌を吐き戻す行動と、ひなが食べ残した餌を親鳥が食べる行動を複数回確認した。兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)などと協議し、13日までにひなが誕生した可能性が高いと判断した。

 親鳥は2月6日までに最初の卵を産み、同8日から本格的な抱卵に入った。ふ化は今月10~13日とみられていた。14日は交代で餌を捕り、巣で餌を吐き戻したり座り込んだりしていた。

 ペアは兵庫県内で生まれた6歳の雄と4歳の雌。2015年2月に鳴門市に飛来し、電柱の上で巣作りした。16年は繁殖に失敗したが、昨年3月、同県豊岡市とその周辺地域以外で初めての野外繁殖に成功し、同6月にひな3羽が巣立った。