[上]徳島市観光協会が所有する最古のポスターの1934年版[下]漫画家清水崑さんがイラストを手掛けた56年版

 徳島市立図書館は、1934年以降に作られた同市の阿波踊りのポスターを電子書籍化し、インターネット上で公開している。時代の変化を感じ取ることのできる資料とあって、閲覧数は順調に伸びており、踊りのPRに一役買っている。

 徳島城博物館によると、ポスターは22年から作られていたとみられる。市観光協会が所有する最古のものは34年版。「阿波おどりポスター集」と題した電子書籍では、34年版から2016年版までのポスターのうち、協会が所有する69枚を収録した。

 1934年版は、女性の踊り子2人が夜に橋の上で流し踊りをする様子を描いた絵に、「阿波盆をどり」と書かれている。56年版は笠をかぶって踊るカッパのイラストで、長崎市の漫画家清水崑さんが描いた。60年代後半からは実際の踊り子を捉えた写真が多く見られるようになった。

 同館は2014年から3年連続で歴代の阿波踊りポスターを集めた展示会を開いた。来場者から「自分が所属する連が写っている」「モデルになった踊り子が知人」といった声が多く寄せられたため、廣澤貴理子副館長が「いつでも気軽にポスターを見てもらい、思い出を振り返られるように」と電子書籍化を発案した。

 市観光協会からデータの提供を受け、今年1月から市電子図書館で公開した。閲覧は2月末までに398回を数え、電子図書館全体の閲覧数の約3割を占めている。

 廣澤副館長は「ポスターを通じ、多くの人に踊りの歴史や魅力を感じてもらいたい」と話している。閲覧にパスワードなどは不要で、誰でも自由に閲覧できる。電子図書館のアドレスはhttps://www.d-library.jp/tokushima/