「人生は自分で選んで」と呼び掛ける瀬戸内さん=京都市

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(95)が18日、京都市の寂庵で法話の会を開いた。多くの人が転機を迎える新年度を控え、「人生の岐路に立った時、誰かの判断に任せたのでは後になって後悔する。自分で選んでほしい」と呼び掛けた。

 寂聴さんは約160人を前に、作家として駆け出しの頃、生活を安定させるため教員を掛け持ちしないかと知人に勧められたことを紹介。「悩んだが、家族を捨ててまで小説を書くと決めたのだからと結局断った」とし、「苦労もしたけれど、自分のしたいことを選んだのは良かったと思う。自分で選ぶのが大事だということは100年近い人生で得た感想よ」と力を込めた。

 この日徳島から来た友人と一緒に阿波踊りを踊ったことも明かし、「まさか95歳になって阿波踊りが踊れるとは思ってなかった。人生って何が起こるか分からないわね」とおどけた。