川口ダム湖を見学するドイツカヌー連盟のクニエツコ会長(右から3人目)ら=那賀町鉢

 2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、ドイツカヌー連盟のトーマス・クニエツコ会長とイエンツ・カール強化委員長が8日、ドイツ代表チームの事前キャンプ地として徳島県などが誘致を目指している那賀町の川口ダム湖を視察した。同チームの事前キャンプ地誘致には京都府京丹後市も名乗りを上げており、クニエツコ会長は視察結果を踏まえ、4月中にもいずれかに決める考えを県側に伝えた。

 一行はボートに乗り込み、川口ダム湖の水面の様子などを確認。湖畔に町が建設したカヌー艇庫では、シャワールームや更衣室を備えた内部を視察した。宿泊先として想定している近くのもみじ川温泉にも立ち寄り、客室や浴場を確認した。

 報道陣の取材に対し会長は「風がなく静かで、練習に集中できる場所」と感想を語り、県や町への要望として、艇庫へのトレーニング機器整備やブイの設置による水上コースの整備などを挙げた。

 県県民スポーツ課によると、会長は視察後、県の担当者らとの協議で「4月中には徳島と京都のどちらにするか決めて伝えたい」と説明したという。

 視察に先立ち、会長らは徳島市のグランヴィリオホテルで飯泉嘉門知事と面会。知事は「環境整備に努める。徳島に来ていただき、ドイツと日本の交流がより深まることを期待している」と述べた。

 一行は9日、京丹後市の久美浜湾カヌー競技場を視察する。