藍染の阿波和紙を使った壁紙の仕上がりを確認する美恵子さん(左)ら=吉野川市山川町の阿波和紙伝統産業会館

 2020年東京五輪・パラリンピックの大会公式エンブレムに藍色のデザインが採用されたことを受け、阿波和紙伝統産業会館(吉野川市山川町川東)が、藍染の阿波和紙を使ってモザイク柄の商業用壁紙を制作した。約5千枚の和紙を並べてグラデーションを施し、タイル張り仕上げのような雰囲気を醸し出した。商品化を目指しており、7日から都内で開かれる見本市に出品する。

 壁紙は縦約3メートル、横約2メートルで、濃さの異なる藍色の和紙(3センチ四方)を使っている。同館の手すき和紙の上に、藍で染めた高級原料・ガンピの繊維を型枠で形成しながら配置した。

 同館の藤森洋一理事長(69)が東京五輪・パラリンピックの開催までに、藍染と阿波和紙を融合したインパクトのある商品を開発しようと発案。染色で階調の美しいモザイク柄を表現するのは難しかったが、妻で藍染師の美恵子さん(66)が原料を直接染める技法を応用し、1月末からスタッフらと試作を重ねながら完成させた。

 見本市は東京ビッグサイト(東京都江東区)で10日まで開かれる「ジャパンショップ」。商業施設の空間演出などに関する国内186社が出品し、4日間で業界関係者ら約20万人の来場を見込む。同館はブース壁面に壁紙を張ってPRするほか、館内で販売している藍染の阿波和紙作品も展示する。

 壁紙はホテルやレストランなどでの需要を見込んでおり、藤森理事長と美恵子さんは「注目が集まる藍色と組み合わせた商品を通して、阿波和紙の魅力をもっと売り込んでいきたい」と話している。