波力発電装置の試作モデルの前に立つ宇野特命教授(左)=阿南高専

 阿南市は2017年度から、離島・伊島で海の波のエネルギーを利用して電気を起こす波力発電の開発に取り組む。島の自然を生かしたまちづくりを進めるのが目的で、阿南高専(同市)に委託して試作機による実証実験を行う。委託費200万円を17年度当初予算案に盛り込んだ。

 同校では、岸壁に設置し潮の上下動で歯車を動かして発電するタイプと、海上に浮かべて潮流によって発電するタイプの2種類の装置を計画している。数十ワットを発電できる小規模な装置を校内で製作し、伊島港付近にそれぞれ設置する予定。

 3~6カ月ほど設置して、波の大きさと発電量などのデータを市に報告。市は、どのぐらいの規模の発電施設があれば実用化できるか、などを検討する。市は将来的に、漁協の冷蔵倉庫や災害時の非常用電源に利用することを考えている。

 同校は、再生可能エネルギーの研究の一環として、12年から波力発電の開発に取り組んでいる。

 開発を担当する阿南高専地域連携テクノセンターの宇野浩特命教授(熱工学)は「無尽蔵にある波力を利用し、島の活性化に貢献できればうれしい。実用化へ向け、成功させたい」と意気込んでいる。