女児にかみついた猟犬=阿南市内

 徳島市上八万町の民家で小学生の姉妹3人が猟犬1匹にかまれ重軽傷を負った事故で、3人を襲った猟犬には衛星利用測位システム(GPS)端末が装着されていなかったことが19日、阿南市の飼い主の男性(77)への取材で分かった。犬の居場所を把握するのが遅れ、事故につながった可能性がある。

  男性によると、かみついた犬は近くの佐那河内村の山中でイノシシ猟をしている途中に行方が分からなくなった。犬には無線を使って大まかに居所を知る発信器を付けていたが、正確な位置はつかめなかったという。

  男性は「GPS端末を持ってはいるが、使い慣れている無線を多用している」と説明。事故について「人をかんだことはないのだが…。申し訳ない」と話した。

  県消費者くらし政策課によると、鳥獣保護管理法に猟犬の管理に関する規定は盛り込まれておらず、猟師の裁量に任せられている。一方、動物愛護管理法などでは狩猟後、猟犬を速やかに確保することが義務付けられており、県や県猟友会はGPS端末の装着を推奨している。

  県は20日、県内44地区の猟友会会長を集めた緊急会議を開き、再発防止を呼び掛ける。

  事故は18日午後3時半ごろに発生。狩猟の途中ではぐれた2匹のうちの1匹が民家敷地内に入って3人にかみつき、次女(10)が両脚などに重傷を負った。