テレビ東京の番組で曜変天目茶碗と鑑定された陶器(所有者提供)

 テレビ東京の番組「開運!なんでも鑑定団」が、徳島市の男性が所有する陶器を世界で4点目の「曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)」と鑑定した昨年12月20日の放送について、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(川端和治委員長)は10日、審議対象としないことを明らかにした。

 この日の委員会後、川端委員長は「本物かどうかを判定する能力がない。同委員会の問題にはなり得ない」と説明した。

 番組は、徳島市の男性(57)が所有する茶碗を取り上げ、古美術鑑定家が「曜変天目に間違いない」として2500万円の鑑定額を付けた。後日、鑑定結果を疑問視した愛知県瀬戸市の陶芸家長江惣吉さん(54)が、BPOに番組内容の審査を申し立てていた。

 徳島新聞の取材に対し、長江さんは「認められなかったことは残念だが、テレビ東京の対応について問題を指摘できたことは意義があったと思う。BPOが審議対象としなかったからといって複数の専門家から出された疑義が消えたわけでもなく、この茶碗が偽物である可能性がなくなったわけでもない」と話した。