インターネットテレビ電話を使い、被災地の住民と話し合う参加者=美波町日和佐浦の町城山交流拠点施設

 美波町で11日、被災地・宮城県とインターネットテレビ電話で結んで復興状況などを学ぶシンポジウム(徳島大など主催)が開かれた。大震災の教訓を南海トラフ巨大地震への備えに生かそうと、会場となった同町日和佐浦の町城山交流拠点施設には町内外から30人が参加した。

 宮城県石巻市雄勝町の波板地区にある集会所とインターネットで結び、それぞれにカメラとスクリーンを設置して互いの顔を見ながら話し合った。同地区会の青木甚一郎副会長は、地区内21世帯のうち17世帯が津波で流失し、現在は高台に移り住んだ10世帯が毎日のように地域活性化策について話し合っていることを紹介した。

 地区の復興支援活動に取り組む東北大の土岐文乃助教は、町内外の学生やデザイナーが住民と団体をつくり、炭や家具作りのワークショップなど、地域活性化につながる催しを定期的に開いていることを説明した。

 午後2時半からは、宮城県女川町で開かれた追悼行事の様子を携帯電話で中継。同2時46分に参加者全員が起立し、黙とうをささげた。

 この後の意見交換会では「自助、共助、公助の三つのつながりが大切だ」「常日頃から避難路の確認を」「被災地との交流を続けていくことが大事」などの声が上がった。