世界平和を願い、「歓喜の歌」を響かせる里帰り公演の合唱団=ドイツ・リューネブルク市のロイファナ大

 【リューネブルク11日=藤長英之】ベートーベン「第九交響曲」がアジアで初演された鳴門市の市民らによる「第九」里帰り公演が11日夕(日本時間12日未明)、ドイツ・リューネブルク市のロイファナ大学であった。板東俘虜(ふりょ)収容所でドイツ兵捕虜が初演してから来年で100周年になるのを前にしたプレイベント。招待された捕虜の子孫約50人が見守る中、歓喜の歌声が「第九」の古里ドイツに響いた。

 公演は、大学の新音楽ホールのこけら落としとして行われた。認定NPO法人鳴門「第九」を歌う会の34人をはじめ、日本、ドイツ、中国、米国の4カ国約260人が舞台に立ち、国境を超えた美しいハーモニーで満席の約800人を魅了した。

 公演実行委の亀井俊明委員長(73)=元鳴門市長=は「東日本大震災から6年の日でもあり、世界平和の願いと共に鎮魂の思いを込めた。心を一つにした素晴らしい演奏会になった」と胸を張った。

 里帰り公演は2001年、03年に続いて3回目。