羽を広げてカラスを追い払うコウノトリの雄。巣に伏せているのは雌=16日午前11時45分、鳴門市大麻町

 鳴門市大麻町のコウノトリの巣に、カラスがふ化間近の卵を狙って巣に近づき、コウノトリの雄が追い払う姿が16日、確認された。昨年はペアが巣を離れた隙にカラスに襲われて卵を割られたとあって、見守る住民たちは「何とか無事にひなが生まれてほしい」とやきもきしている。

 卵が狙われたのは午前11時45分ごろから約30分間。雌は抱卵中で、雄は羽を休めに巣に戻ってきたところだった。

 数羽のカラスが巣周辺の電線に止まり、ペアの様子をうかがいながら少しずつ巣に近づいた。雄はくちばしを鳴らし、羽を大きく広げて威嚇。逃げるカラスを追い掛けて飛ぶ姿も見られた。

 それでも別のカラス数羽が巣に近づくため、抱卵中の雌も時折立ち上がるなど神経をとがらせているようだった。観察していた住民によると、巣周辺には30羽近くのカラスの群れが居着いており、昨年より数が増えているという。住民らは「繁殖を邪魔するのでは」と懸念している。

 ペアは昨年に続いて2年連続で産卵。2月18日から本格的な抱卵に入っており、ふ化は20日前後とみられる。