巣の上に立ち餌を吐き出すようなしぐさを見せるコウノトリの雌=鳴門市大麻町

 鳴門市大麻町のコウノトリが産んだ卵がふ化している可能性が高いことが21日、分かった。複数の観察者によると、同日午後、雄と雌が交互に巣に立ち、餌を吐き出すようなふ化直後に見られる行動パターンが確認された。ふ化していれば、野生下では兵庫県豊岡市やその周辺以外では初めて。

 21日午前中は雌が座って抱卵を続けていたが、午後2時ごろから雄と雌が交互に立ったり座ったりする回数が増えた。同4時10分ごろから雄と雌がくちばしを下に向けて、餌を吐き出すようなしぐさを見せるようになった。

 兵庫県立コウノトリの郷公園によると、ふ化直後のペアは、巣に伏せている抱卵中とは異なる行動を取るようになる。立ったり座ったりを繰り返すほか、餌を頻繁に運び、ひなに与えるために胃袋から吐き戻す行動が見られる。

 ふ化は本格的な抱卵から約1カ月後とされる。鳴門のペアは2月18日に本格的な抱卵に入ったとみられ、20日前後のふ化が有力視されている。

 官民でつくるコウノトリ定着推進連絡協議会は「餌を吐き出すような行動は把握している。コウノトリの郷公園に映像を送って調べてもらっている」としている。