マチトソラが作った絵本「たばことマチのものがたり」

 江戸時代の三好市池田町にたばこの刻み機をもたらし、たばこ産業で町が栄えるきっかけをつくったとされる中村屋武右衛門(ぶえもん)のことをもっと多くの人に知ってもらおうと、同市のNPO法人マチトソラが絵本を作った。文章と題字は、マチトソラの理事で武右衛門の子孫に当たる黒木公子さん(80)=同市池田町マチ=が担当した。子どもたちの歴史学習の教材などとして活用し、郷土の偉人について理解を深めてもらう。 

 行商をしていた池田の青年・武右衛門は、香川県粟島の豪商から北海道で使われている昆布切り機の存在を教えてもらい、これをヒントに大量にたばこを刻むことができる機械を考案したとされている。刻み機の導入でたばこの生産技術は飛躍的に進歩し、池田は発展していったという。

 絵本のタイトルは「たばことマチのものがたり-歴史を変えた武右衛門さん-」で、A5変形判(縦、横とも21センチ)で28ページ。武右衛門が刻み機を考案した様子や池田がたばこ産業で栄えた状況が描かれている。絵は黒木さんの知人で、元美術教師の田中正人さん(64)=東みよし町加茂=が手掛けた。

 120冊製作、非売品。阿波池田たばこ資料館(同市池田町マチ)や市観光協会(同市池田町サラダ)などに置くほか、市内の幼稚園や小中学校に寄贈する。黒木さんは「たばこによって築かれた町のことを手軽に知ってもらえたら」と話している。

 25日午後1時半からたばこ資料館でお披露目会があり、絵本をもとにした紙芝居が実演される。来場者には絵本を贈る。参加無料、定員30人。問い合わせはマチトソラ<電050(3476)1769>。