和紙と光を組み合わせ、山や森を表現した作品=神山町神領の作良家

 阿波和紙を使って作品づくりをする吉野川市の美術家、楡木(にれき)令子さん=静岡県出身=の作品展が、神山町神領の農家民宿「作良家(さらや)」で開かれている。4月2日までの金、土、日曜と祝日に開く。

 和紙の温かみを感じるインスタレーション(空間芸術)と絵の計7作品を展示している。異なる絵を描いた和紙を複数枚貼り合わせ、自然光や電球の明かりで照らすことで、それぞれの絵が透けて見え、立体感や遠近感が出たり、表情を変えたりする。

 パステルで深山や竹林、木立を描いた和紙(全長約9メートル)で、離れの一室360度を取り囲んだアートは森の中に迷い込んだ気分にさせる。巨樹の絵は和紙特有のしわで樹皮を表現、光が絵を透過すると、緑の葉や幹と戯れる子どもが浮かび上がる。触って質感を楽しめる作品もある。

 芸術家の活動が盛んな神山町に滞在して制作した経験がある楡木さんが民宿の雰囲気を気に入り、初めて企画した。楡木さんは「和紙や光の持つぬくもりを楽しんで」と話した。

 メモ 展示は午前11時~午後7時。無料。問い合わせは作良家<電088(636)7767>。